『遠足』04_01

東京都北区赤羽
   96年7月12日未明に、北区立赤羽公園で、ホームレス殺害事件が起きた。公園でたむろする少年グループにたばこの火を借りようとしたホームレス男性(当時62)が暴行され重体となり、1カ月後に死亡したのです。そして傷害容疑で区内に住む当時15、16歳の少年5人が逮捕された。少年達は「ホームレスは汚らしくにおうごみだ」と言っていたそうです。当時、北区教育委員会や区全体で再発防止が議論され、赤羽公園では市民による集会が開催され、区も公園の死角を減らそうと、樹木伐採などを行なった。
   その11年後。北区内に住む或るタイル工の少年は、私立高校1年の男子生徒と知り合い、07年の4月頃から同年代の少年5人で遊ぶように。当時彼らは15歳〜17歳。年長のタイル工の少年がリーダー格だったようです。彼らは赤羽公園にたむろし、花火などをして遊び、やがてそこにいるホームレスに火花を向けたり石を投げたりと、嫌がらせをするようになっていった。
   そして彼らは「ゴミ掃除」と称して、5月11日未明、赤羽公園にいたホームレスの女性(当時59)の寝袋に火をつけ、13日未明には別の場所でホームレス男性(当時52)が敷いていた段ボールに火をつける。彼らはさらに、同日午後11時頃、公園のベンチで酒に酔って寝ていた清掃作業員の男性(当時52)の体に、ライターオイルの入ったビニール袋を置き、ライターで火をつけた。男性は全身火だるまになりながら噴水に飛び込み、一命を取り留めたが、体の3割が熱傷する大火傷を負った。男性は同区内に住む家族とおり合いが悪く、主にネットカフェなどで寝泊まりしながら、ビル清掃に従事していたが、その日はたまたま公園のベンチで寝ていたそうです。少年達の行動は、この3日間で急激に見境がなくなりエスカレートしてゆきました。周辺の目撃情報や防犯カメラの映像で、日頃から公園にたむろする彼らが浮上し、約3ヶ月後の8月6日、殺人未遂の疑いで警察に逮捕された。
   タイル工の少年は中学時代からネコなどの動物に虐待を繰り返していて、事情聴取でも「こじきは公園で寝ているだけで世の中の役に立っていない。イヌ、ネコと同じで死んでもかまわない。いじめると怒って反撃してくるのが面白かった」と言っていたが、男性がいわゆるホームレスではなかったことを知ると「申し訳ないことをした」と話したそうだ。

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