東京都国分寺市
彼は高校卒業後、86年に警視庁に採用され、杉並署を経て04年に立川署に配属。国立市の富士見台交番で巡査長として勤務し、あきる野市で両親と同居し独身でした。「温厚で気が小さく大人しい人物」というのが周囲の評判で、釣りが趣味だった。女性との交際経験がなかったという話も。
彼女は宮城県出身で高校卒業後に上京。国分寺市東元町のアパートに一人暮らし。昼は飲食店の厨房で働き、夜はキャバレーに勤めながら、介護士の資格を取ろうとしていたようです。近所の評判はいつもTシャツにジーンズ姿で、飾り気がなく地味な暮しぶり。長年にわたり交際していた恋人がいたそうです。
彼女がホステスをしていたキャバレーは、JR立川駅前で約40年続いた老舗キャバレー『ハリウッド』(現在立川店は閉店)。彼女は目鼻立ちの整ったスタイルのいい美人だが、「いつもニコニコとした感じの良い癒し系」と評判でした。『ハリウッド』のホステスは30~40歳代で、客層も40代以上が中心。歌謡、手品、ヌードショーなどもある昔ながらのグランドキャバレー。風俗色の強いいわゆるキャバクラ的な営業ではなく、「安心して飲める店」として警察関係者の利用も多く、警察関係者向けの割引きクーポンもあったそうです。彼も3年ほど前から同僚と月1回のペースで来店。彼女と知り合ったのは06年11月頃。彼女を知ってからは週2、3回は来店し、必ず彼女を指名していました。当時、彼は40歳で、彼女は32歳でした。
当初二人は互いを愛称で呼び合う仲だったが、彼にしつこく交際をせまられ、07年5月頃からしだいに彼女は彼を避けるようになった。その後、彼は彼女のアパート付近のスーパーの駐輪場で張り込んだり、周辺で彼女を待ち伏せするなど、つきまとい行為がエスカレートした。彼女の携帯電話には5月以降だけでも彼からのメールが400件以上も。周囲の知り合いが、彼につきまといを止めるように忠告したが、彼は聞き入れませんでした。
そんな中、彼女は留守宅に無断で侵入されているような痕跡に気づき、8月20日午後7時頃のメールで、彼女は「今日は話したくない」と送信し、次いで9時20分頃「ごめん、訴える」と送信。すぐに彼は「何を訴えるの?」と返信している。
彼は交番で勤務中だったが、午後9時30分頃「浮浪者が寝込んでいる」との通報を受けてバイクで現場に向い、通報者に接触後、連絡が取れなくなる。同僚の巡査が携帯電話で呼んでも応答がなかったが、彼は普段から巡回や職務質問で交番を出たまま戻らないことが多く、巡査も不審に思わなかった。彼は巡回後すぐに彼女のアパートに向ったようです。
彼女は9時53分頃「指紋とればわかるよね」と送信したが、このメールを彼は開封せず、合鍵を使って彼女の部屋に侵入した(彼女は以前、鍵をつけ替えていたのに、彼がどのようにして合鍵を入手したかは不明。彼による警察情報などの私的流用も疑われている)。そして9時半から10時頃、彼女のアパート付近で住人が拳銃の発砲音を聞いた。
10時半頃に上司の係長が交番の巡視に訪れたが、巡査から「巡査長は巡回に出ている」と聞き、特に対応はとらなかった。その翌朝5時になって立川署は彼の不明を把握。署員を動員すると同時に、本部捜査1課の捜査員も投入。彼女のアパートを特定し、07年8月21日午前10時40分頃、署幹部らが室内に入り二人の遺体を発見した。
現場は6畳一間で室内に争った跡はなく、玄関の鍵は開いていた。二人は向かい合うように倒れ、彼女は胸と腹に計3発、彼は制服姿のまま胸に1発の銃弾をうけていた。彼が彼女を射殺し、その直後に拳銃自殺したようです。
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