『遠足』08_03

デパオク
   08年1月某日。我々はまず07年の11月にあった事件現場に。池袋駅東側の駅ビルはロフト、西武百貨店、パルコなどが入る城壁のような横長の造り。西武百貨店の屋上は公園というより、ちょっとした軽食スタンドにスチールのテーブルとガーデンチェアが並んだ「屋外休憩所」といった趣き。新年早々、この冬一番の寒さだそうですが、意外にもちらほらと人がいる。暖かくなったらもっと人々で賑わうでしょうか。
   屋上の隅っこにあったお社を参拝してから、手打ちうどんを食べて暖をとる。関西風の味つけで、なかなか旨い。なんだかホッと落ち着ける場所。昨年、女性の飛び降りがあったパルコの屋上は同じ階ですが、業務スペースで仕切られ繋がっていない。パルコの屋上も西武の屋上と同じような造りだけれど、入口のガラス扉には鍵がかけられ、中に入ることはできません。
  「去年自殺しちゃった彼女もこっちの西武側に来てうどんを食べてたら、飛び降りなかったかもしれないね」
  「なんか和む場所っすもんね。なんでパルコの屋上は閉めちゃってるんすかね」
  「維持費が大変だからじゃないかな」
   地上に下りると、飛び降りた女性が男性に激突した現場のすぐ脇に、大きな手が親子を受けとめるような形の銅像がありました。そういえば街をよく観察すると、そこかしこに銅像などのモニュメントが色々ある。けれども、わたしたちはせいぜいそれを待ち合わせの目印しに利用するぐらい。お社と違って銅像に精神的な意味を読み取ったり、思いを込めたりはしません。

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